「ごめん、お姉ちゃん。予定より終了が早まったみたいじゃわ。」
「痛くはないん?苦しくはないん?」
「うん、こっちがモルヒネで、こっちが抗生剤、酸素もしてるし。」
昨晩、義弟くんから「お義姉さん、ごめん。〇〇はもうあまり持たないかもしれない。」って電話が入り、頭が真っ白になってしまった箱入り主婦baabaです。こんばんは。
今はどこの病院もコロナウィルス感染症への対策で面会禁止となっているけど、病院の特別の配慮で、今日妹に会って話をすることができました。
骨転移を伴う乳がんが見つかってステージ 4 の患者となった妹だけど、その後の抗癌剤治療で、腫瘍は画像から消えて、通院しながらも仕事に通い普通の生活を送っていました。
ほんとちょうど3年経つけど、よく頑張ってたんですよ。
乳がんステージⅣ まだ胸のCVポート埋込の傷跡が痛々しかったけど、言葉の持つマイナスイメージに負けないで一緒にポジティブ・シンキングでいこう。
抗がん剤の副作用にもよく耐えてきてました。
その妹が先月あたりから熱が続き、その後腹水がたまるようになり入院し、GW明けに退院をして、2,3日前の診察日あたりに息苦しさを感じるようになり再入院となったんだそう。
周りも妹本人すらも思ってもいなかった容態の急激な変化。
でも、今日会えた妹は昨日義弟から聞いていた容態より落ち着いていて、抗生剤やモルヒネ投与と酸素吸入で呼吸がちょっとは楽になった様子だったけど、なんていったらいいのかな?「自分が末期の状態であること」を受け入れている?淡々と運命を受け入れている様子がそこはかとなく感じられて、妹の達観力のすごさに胸が痛くなりました。
そうじゃなくても、このコロナウイルス感染症への対策で面会禁止になってる中、制限付きで子供たちやら姉妹が面会に入れ替わり立ち替わりでくるんじゃもん。。。
状況からして賢い妹は察してますよね。。。
そんな中、
「お義姉さん、〇〇は今自分がどんな治療をしてるのか知ってるから~~;」
「そうよー、痛くなったらモルヒネ増やしてもらうし、この点滴はこうで、次にする点滴はあれで、眠れないときは・・・。」
なんて、機器を指さしながら説明してくれる妹。
義弟に言わせると、看護師と言う職業柄、治療内容や体に現れている症状や点滴の薬品名などから、また終末ケアをしたり看取りも経験しているので、今妹は自分がどんな状態にあるのかわかっているんだそう。
「じゃからね、〇〇には嘘はつけんのんよ~~;」
「そうよー、なんでもお見通しなんじゃけね~~ 」
妹夫婦の会話には重苦しい悲壮感は全然感じられなかったけど、妹のホントの胸中はどんなんだろうか。。。
もうだいぶ前のことになるけど、妹の最初の夫義弟を血液のガンで亡くした時も、最後まで積極的治療を続けた義弟は、痛みで苦しむ姿を子供たちや周りの人たちには見せたくないと言う本人の希望があったので、箱入り主婦妹はその要望に応えて小さな子供たちを抱えて看護学校に通い学びながら、ひとりで義弟を心身ともに支えてツラい最期の看取りをしたことがあるんです。
だからこそ、苦痛を積極的に和らげ、精神的なつらさも和らげてくれる緩和ケアを選んだのかなって思ったりして。
最後の最後まで、私たち周りの人たちに迷惑をかけないようにと気遣って不安と闘いながら、淡々と運命を受け入れようと頑張っているんだと思う。
でも、もう頑張らなくてもいいからあきらめないで。
危篤の判断をなされても回復されたケースも耳にするし、お別れの時間が近づいているかもしれないけど、今日みたいに穏やかに過ごせて話やLINEメールが出来る日が続くかもしれないし。コロナウイルス感染症への対策で面会はできなくても、箱入り主婦baaba姉ちゃんは毎日LINEメールするからね。
今日は、箱入り主婦baabaは妹との楽しかった思い出話をいっぱいしたり、近々の妹夫婦のランチデートや旅行などの話を聞かせて貰ったり、孫っちたちの話、まつ毛パーマやマツエクの話、今度一緒に妹と行くつもりのランチ情報やショップの話をしたりしてめっちゃ長居をして過ごしてしまいました~~;
そんなアホな話ばっかりしてた箱入り主婦baabaに
「今日は楽しかったよ。ありがとう。」
って言ってくれた妹。
そのうえ・・・
「ちゃんと無事に帰れるん?そっちの方が心配じゃわ。」
って、どんくさい箱入り主婦baabaを気遣ってくれた妹。
ははははは~~;
どこまで頼りないお姉ちゃんなんじゃろうか。
ほんと情けなくて泣けてくるわ。
箱入り主婦baabaにとっては、かけがえのない大切な妹です。
今までつらいことや大変なことがあっても、愚痴もこぼさず頑張って困難を乗り越えてきた自慢の妹です。そんでもって、箱入り主婦baabaの心の支えとなっている妹。
どうかどうか、明日も妹が穏やかに時を過ごせますように。
ずっとずっと穏やかな時を過ごせますように。
いつまでも大好きだよ。
かけがえのない妹へ・・・。