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乳がんステージⅣ まだ胸のCVポート埋込の傷跡が痛々しかったけど、言葉の持つマイナスイメージに負けないで一緒にポジティブ・シンキングでいこう。

「ステージ4は『末期がん』『手術のできない手遅れのがん』と思い込んでしまう患者さんが多いのですが、それは誤りです」(帝京大学病院腫瘍内科准教授の渡邊清高医師)

日本人の2人に1人が生涯でがんになると言う話はどことなく聞いて知ってたけど、今まで病気とは無縁だった自分の妹が乳がんになるなんて考えてもみなかった箱入り主婦baabaです。こんばんは。

昨日の早朝、妹から届いたラインメールには、
「乳がんでステージⅣで手術対象外だから化学療法をすることになった」とか
「2泊3日の1回目の抗がん剤治療終わったのでこれから退院する」とか
「今月には脱毛がはじまって見た目が変わるけど、元気だからランチ一緒に行ってね。」
「電話しようと思ったけど、自分では受け入れたつもりでも
話すと泣けてきて悲壮な感じになりそうだからメールでごめんね。」

思ってもみなかった内容に呆然となってしまいました。
そのメールも私達姉妹に心配かけないようにと、連絡もずっと躊躇してたみたいだけど
病院の先生から
【乳がんは遺伝の要素が強いから、姉妹や娘には是非ともマンモグラフィを受けてくださいと必ず伝えてください】と強く念押しされて、迷いながらも送ってきたんだそう。

ぼっちな箱入り主婦baabaにとっては、この2番目の妹はかけがえのない存在。
ちょこっと変わり者でいつもぼっちな箱入り主婦baabaをずっとずっと支えてきてくれた妹。

なんでなん?

つい先々月も一緒にランチして
「また行こうな♪次はどこに行く?次は買い物に行こうか?」
なーんて楽しい時間を過ごして帰ったのに・・・。

そんなに早く【がん】って進行するものなん?

とにかく会わないと。

妹にちょっと寄ってもいいかなって連絡したら、
「今すぐ会っとかないと会えなくなるって感じではないけど~~;
でも遊びに来てくれるのは大歓迎よ。」
「そんなん意味じゃないよー。先月会ってないから会いたいだけ。ちょうど歯医者さんに行く便があるから寄るよー。」
「じゃあ、お姉ちゃんの運転じゃ遠いから心配じゃけ、迎えに行こうか。」
「行けるよー。ナビもあるし。」
「じゃ、お姉ちゃんの歯医者さん近くで待ち合わせして一緒にランチしよう♪」

って感じで、自分の身体の事よりも、どこまでもどんくさくて頼りない箱入り主婦baabaを気遣ってくれる妹。

とは言え、抗がん剤投与後二日目で、しんどくないかな、大丈夫かなって思ってたら・・・
「うちのも出る便があるから一緒に行くって言うんだけど~~;いいかな。」

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妹と乳がん

待ち合わせをしてあった妹は・・・

もともと細くてちっちゃな妹だけど、なんだかこの前よりちょこっと痩せた感じ。

でも、
「まだまだ元気じゃろ~~ ? 病気って感じじゃないじゃろ?」
たしかに・・・

箱入り主婦baaba、初めて知りました
《CVポート埋め込み》

でも・・・・・
「ここから抗がん剤を入れるんよ。」
って見せてくれた鎖骨の下あたりの斜めにスッと入ってる1本の赤黒い傷跡が
まだ生々しくて痛々しくて。。。

妹ががんって言うのは現実なんだと実感してしまいました。

その時は、なんで胸を切る必要があるのかなって思ったけど、
それは、CVポート埋め込みの手術跡だったのね。

ポートとは、血管内に刺した細い管(カテーテル)を皮下に留置しておき、必要なときに対外から接続して薬剤などを投与できるするようにするための小さな器具。
埋め込み型ポートの利点として、
(1)皮膚の上から専用の針をポートに穿刺(せんし)するだけで、確実に薬剤を静脈内に投与することができる
(2)通常の腕からの点滴のように、安静を保つ必要がない
(3)使用しないときにも特別な処置や管理が必要ない。
このため、確実に静脈内に投与しなくてはならない薬剤の治療も外来で受けられ、大変便利です。
また、患者さんはポートを埋め込んだまま仕事をしたりスポーツもできるので、現在広く用いられています。

CVポートの場合は、同じに決められた場所に針を刺すので、血管を探す痛みのストレスもなく、またCVポート使用であれば体内に埋め込んでいるので、自宅で治療を行うことが可能となるんだそうです。

いきなりステージⅣ?

それにしても、なんで?
先々月に会った時も、その前も全然そんな感じはなくて、
箱入り主婦baabaがうけた人間ドックの検査結果の左脇高リンパ節腫脹とか乳房内が水泡あるとか見つかったけど、問題なしで経過観察じゃったって話をしたら、
「私って元気なんよねー。元気だから病院も行かないし、検査もしたことがない~~ 」
って言ってたんですよ。
箱入り主婦baabaも、妹は看護師なので、もしなんらか不調があったらすぐ病院で見て貰えるから、そんなもんなのかなぁって箱入り主婦baabaは思っていました。
でもって、この妹との楽しい時間を過ごす日々が、この先もずっと続いていくんだろうなって・・・

それが、この1~2ケ月の間にどうして?
もしかしたら、もっと前になんらかの兆候があったのかな?
でも、なんでいきなりステージⅣなん?

最初は小さな粒状のしこり・・・

どーしてこんなになったん?
最初気が付いたときは小さな小さな粒状のしこりだったそうです。
なんだろ?って思ってるうちにしこりが大きくなって、脇下あたりの胸壁にがっちりと張りついた感じになり、首や腕のあたりも張りつきが広がってきた感があり診察を受けたら、大きな病院での精査を勧められて・・・
検査の予約してから1ヶ月近くも待っての診察となったんだそうです。

診察結果は・・・

ステージⅣで手術の対象ではない

乳がんは、早い段階から転移しやすいという特徴があり、症状が自覚できる頃には、がんが転移を起こして末期の状態になっているというケースがあるんだそうです。
病気知らずで丈夫なんよと言って、検診も受けたことがないって言ってた妹、よっぽどのことがないと病院に行かない妹だったから・・・
と思うと、
妹にもちゃんと検診を受けるように勧めるべきだったのかなと後悔しきりです。

妹の治療は化学療法で

乳がんの治療には、手術によるがんの切除、化学療法、放射線治療などがあるけど、
妹の場合は、見えないがんが全身に散らばっているだろうと思われる状態なので、局所の治療は意味がないということで、放射線治療と手術は適用外で、抗がん剤を使う化学療法で全身のがんの進行を遅らせるための治療。

妹は、3・4週間ごとに抗がん剤治療と白血球を増やす注射を受けるそうです。

その為にCVポート埋め込みの手術をしたのね。
これから長く続く治療の為の前向きな処置。

妹は看護師なので、抗がん剤治療の内容を箱入り主婦主婦baabaに教えてくれたけど理解力不足で薬の名前とか覚えられなかったのが残念。

乳がんの遠隔転移で、骨、肺、肝臓、脳などへの転移が心配されていたけど、今のところは骨への転移だけなので、命に係わる臓器ではなかったからよかったと笑っていたけど、それでもいつか痛みが出てくるのはとっても辛いと思う・・・

ステージが高いからって、すべての患者が深刻な状態とは限らないと箱入り主婦baabaは思う

でも、箱入り主婦baabaが思うのに、
なんでステージが高いと末期がんって言われるのかな!?

冒頭でも引用させていただいたけど、最近の医療の進歩は発達していて、現在では末期ガン=死ではないのだそうですよ。
また、通常乳ガンは遠隔転移が見つかっても、治療を続けながら、仕事を続けたり、趣味を続けたりしながら、普通の生活を送ることができるんだそうです。

完全な治癒が難しくても、症状を抑えながらがんと長く付き合っていくことも可能になって来ているのに、【末期がん】って言うのはどんなもんなんでしょうか。。。
ステージが高くたって、みんながみんな同じ進行度や病状ではないと思うのに。

言葉の持つマイナスイメージにより精神的なダメージを受ける人がたくさんいると思います。

気丈なはずの箱入り主婦baabaの妹も、
「私、死ぬのかなぁ。。。
いろいろなこと考えちゃって眠れないんよ。」
自分なりに病気を受け入れて治療を受けようと思ってても、ステージⅣ末期がんって言葉は相当ストレスになっているのね。口には出さないけど。

ふたりで話をしたとき・・・

自分の子供の頃の写真をシュレッダーにかけたんよ。
お姉ちゃんと一緒のもあったけど、ごめんね。
でも、写真とか遺されても誰も見ないと思うし困ると思うし。
看護学生の時から大切にとっておいた本も思い切って全部捨てたんよ。

もしかして・・・
終活始めてる?

あんなに元気だった妹が・・・

箱入り主婦baaba、胸が痛くなりました。

思ってもなかった【乳がんステージⅣ末期がん】の宣告
がんの疑いがあると考えただけでも精神的なダメージを受けるのに、がんを宣告されたときの妹の気持ちは、なんで自分がって思いでいっぱいだったと思う。

でも・・・

ポジティブ・シンキングで

何度も触れるけど、医療の進歩や薬物療法の進歩により、進行がんで根治を目指した治療ができなくても、がんを縮小させたり、症状を抑えたりしてがんとともに生きていくことが可能になっている時代だから、言葉の持つマイナスイメージに負けないで悲観しないでポジティブ・シンキングでいて欲しいと思ってます。

箱入り主婦baaba、不謹慎だったかもしれないけど、
妹にこんなこと言ってしまいました。

「すぐに手術ってことにならなくてよかったんじゃない。今すぐ手術しても抗がん剤治療もしなくちゃいけないから、細い体にダブルパンチで負担が大きすぎて超しんどかったかもよ。そしたら、こうして一緒にランチも出来なかったかもしれないし~~ 」

そしたら、妹も

「だよね。取るとなると大部分ごっそり取らなきゃ出し、その後のリハビリもあるし、その上、抗がん剤治療となったらきっとダメージ大きくてしんどかったよね。」

「そうよ。今は医療も進歩してるし。共存できる時代って聞いたことあるよ。」

「ほんと、ほんとじゃね~~ そう言えば、抗がん剤治療で退院したその日からずっと、私うちの人と美味しいものばかり食べに行ってる~~ 」

「よかったなぁ。優しい旦那さんで。うちも一緒じゃけど(笑)」

「じゃ、今度一緒に家でバーベキューしよ♪」

「でも、遠いけぇなぁ(笑)」

ほんと、よく考えてみればすごくKYなお姉ちゃんですよね。

でも、妹が自分でも言ってたように、治ることはないけど、長い治療になるけど、仕事を続けたり、趣味を続けたりしながら、今まで通りの普通の生活を続けていくこともできるって、お姉ちゃんはほんとそう思っています。
なので・・・
また、これからもランチして、買い物して、世間話して、一緒にいっぱい笑おうや。


箱入り主婦baabaのつぶやき

とは言え・・・
平気そうに見えてても、今の妹の心の中にはいろんな感情が渦巻いていると思います。

きっと、自分の中でも受け止めきれない大きな思いを誰かに聞いてもらいたいと思う気持ちもいっぱいあるけど、
ほかのみんなに心配はさせたくない、迷惑をかけたくないと思う気持ちの方が勝って冷静さを保つようにしているんだと思う。
それに、自分でも思いがけない病気になって心の整理もついていない今の状況で、他の人に余計な心配や同情をされるのは負担なのかも。。。
うちの姉妹は、みんなひねてて?自分の気持ちを言葉や態度に出したり、感情的になるのが苦手~~;
なので、いろんな気持ちや感情をなんとか自己解決しようとしてしまう損な性分。。。
なので、内に抱えて、あれこれ考えて眠れない夜を過ごしているんだと思う。

でも、箱入り主婦baabaにとっては、ほんとにかけがえのない妹だから・・・

箱入り主婦baabaは、
箱入り主婦baabaなりにできるかぎりサポートをしていきたいと思っています。

頼りないお姉ちゃんだけど。

これからも、ランチして、買い物して、世間話して、一緒にいっぱい笑おうや。

言葉の持つマイナスイメージに負けないで一緒にポジティブ・シンキングでいこう。