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医療法人が運営する特養での看取り介護で父は幸せな老衰を迎えようとしているのかも・・・・。

先週の土曜日から、何度目かの看取り介護に入った父。
血中酸素
飽和度80%、血圧上が80以下、尿も出にくくなり、呼吸も浅くなり、栄養を取ることも体に負担になってきているとのこと。
今までも何度か死の淵をさまようような容体になっても
その都度、お医者さんの適切な処置で危機を乗り越えてきた父だけど
なんだか今回は前の時とは違って、父が徐々に徐々に静かに静かに旅支度をしているような気がしている箱入り主婦baabaです。こんばんは。

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「幸せな老衰」「平穏死」

「会わせたい人がいたら、できるだけ早めに・・・」
「いつどうなってもおかしくない状態・・・」
「24時間、いつでも連絡がとれるように・・・」
って、今までにも何度か言われた時は、父の容体も苦しそうでしんどそうで、その様子を見ているこちらの方も胸が痛くなるくらいだったけど、
今回は、なんて言ったらいいんだろ?
呼吸の働きが弱く血中酸素飽和度80%で、かなりの「呼吸困難」であるはずなのに、父の様子がとっても穏やかで、少しずつ衰えていく体の機能を父が受け入れてるように感じるんです。
静かに穏やかに老衰死に向かって行っているように見えるんです。

こういう状態を「幸せな老衰」って言うのかな?
ずっとずっと以前に読んだサイトのことを思い出して、
検索してもう一度読んでみました。

そこには、こう書かれています。

自然の摂理にまかせたら、人は苦しまず、安らかに息を引き取ることができる。
自分の生命力に従いながら、
余計なことはしないで自然なかたちで迎える死が安らかな死「平穏死」です。

老衰とは、年を取って亡くなることではなく、
身体の細胞や組織の能力が全体的に衰えて亡くなること。
すべての臓器の力がバランスを保ちながら、
ゆっくり命が続かなくなるレベルまで低下していくので、
それほど苦しくありません。
気がついたら死んでいたというのが、老衰による亡くなり方です。
この老衰こそが理想的な死なのです。

と考えると、今回の父の静かで穏やかな様子は、
緩やかに「平穏死」に向かって「幸せな老衰」を受け入れてるのかも
って箱入り主婦baabaは思ったりしているんです。

自分の延命措置は望まないけど、家族の場合には「できるだけのことをしてあげたい」と思ってしまう。。。

必要以上な延命措置はしない・・・
日頃から、「もし自分が延命措置を必要とする状態になっても絶対しないでね。」って言ってる箱入り主婦baaba夫婦だけど、
自分以外の家族に対して「延命措置はしない」って考えたり決めたりすることは精神的にとってもつらいことです。
いくら年老いても自分の親なので、
お医者さんに選択を迫られると、できるだけのことをしてあげたいと思ってしまいます。
「延命措置はしない」を選択することに、
親不孝な娘だなって、とてつもなく罪悪感を感じます。

だけど、父とは1回目の脳出血で片麻痺になり、
回復期リハビリテーション病院病院に転院した際に、
父や病院の方々といろいろと「リビングウィル」について話をして、
最期まで自分らしく生きて最期を迎えたいとサインをした父の意思を
尊重することにしていました。
それでも、今まで3度の危機の度・・・
2回目の脳出血で意思の疎通も出来なくなり余命1ケ月と言われた時、
肺炎で呼吸困難となり気管切開をしなければならないと言われた時、
そして今回の腎臓血種と肺水腫で、もうあまりもたないかもしれないと言われた時、
「医療をしてこの先も苦しむ姿は見たくないからこのまま安らかに逝かせてあげられるならそうしたい。」と思いながらも、何も医療をしないという答える自分に自己嫌悪を感じ迷ってしまいます。
もし、自分が父と同じような状態になったら、決して自分の延命措置は望まないけど、父や自分の家族の場合には「できるだけのことをしてあげたい」と思ってしまう。。。

ほんと延命措置の選択は、家族にとって重くつらい決断だと思います。。。
なので、高齢者と呼ばれる年齢になった今、改めて認知症や病気が重くなる前に、意識の戻らないまま延命治療を続ける高齢者にならないように、最期にどのような医療を受けたいのか、どのような最期を迎えたいのか、しっかり意思表示をしておきたいと思ってる箱入り主婦baabaなのであります。
リビング・ウィルと事前指示書 -書き方と例文- 

看取り介護

父は今、施設で24時間体制の看取り介護をして頂いてます。
手を尽くしても回復が見込めない時期に医師や看護師さん、介護士さん、施設の職員の方々が連携をもって、父がストレスなく自分らしい最期を迎えるための介護です。
箱入り主婦baabaの父が入居している特養は
医療法人が運営されている施設なので、「延命措置はしない」と言う選択をしても、父の容体を診ながら、その折々で父が苦痛を感じないですむように適切な処置をして下さってますし、介護士さん看護師さんも、父が好きだった曲をかけてくれたり、話しかけてくれたり、父の人生の最期の時まで、父らしさを維持できるように気配りして頂き、毎日の容体もご連絡してくださるので、箱入り主婦baabaにとっても常に医師や看護師さん、介護士さんがそばにいてくれる安心感があります。
ほんとうに、運よくこの施設に入居できて父は幸せだと思います。。。
あたたかい人達に見守られて、父は「幸せな老衰」を受け入れてるのかも。。。

箱入り主婦baabaのつぶやき

母が急死して以来約10年近く、父との時を過ごす機会が増えた箱入り主婦baaba。
いろんなことが思い出されてきます。
前に書いていた【楽天ブログ】を読み返してみると、
ほんといろんなことがあったなぁって、改めて実感しております。

いつまでも親は元気でいてあたりまえって思ってた年代から
親を看取る年代になった今、
若い頃は子供にいろんな機会を与えられ教わりながら育てられ、
今の年代になっては親に、老いていくことを教わりながら育てられているんだなと思う箱入り主婦baabaなのでありました。

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